鹿島宇宙技術センター 施設一般公開
センター長 近藤 哲朗
今年も恒例の施設一般公開を7月30日に開催しました。数日前から不順な天候でしたが当日は大きく崩れることもなく
滞りなく開催することができました。
ところで今年の一般公開は私たちにとって特別な意味合いを込めたものでした。
3月11日、東日本を未曾有の大地震が襲いました。
鹿嶋の街中にもまだ至る所にその爪痕が残っています。
私たちの鹿島宇宙技術センターも被災しました。展示室として使用している建物が大きく損傷しました。
正門を入ったところのロータリーや本館の玄関も損傷しました。
損傷個所の復旧や修復に一体どの程度の期間がかかるのか、全く見当がつきませんでした。
こうしたことから一時は今年の一般公開を中止することも仕方がない、とも考えましたが、こういうときだからこそ、
例年のように子供たちに夢と元気を与えたいとの想いで「一般公開」を開催することにしました。
被災している建物は一般公開には使用できないので規模を縮小して開催せざるを得ませんでした。そのため、
事前の宣伝はあまり大々的には行いませんでしたが、900名近くもの方が来てくれました。
また例年以上に「安全対策」には気を配りました。お蔭様で、大きなトラブルや事故も無く一般公開を終えることができました。
来場していただいた皆さんに幾ばくかの夢や希望を提供できたとすれば私たちも本望です。
来年にはすべての施設の修復を終えて例年通りの規模での一般公開が開催できることでしょう。
来年もよろしくお願いします(今から来年の事を言っていると鬼が笑いますが^^;)。
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